糖尿の発生原因の新説 – 糖尿病は「脂肪が肝臓からすい臓にあふれ出して」発症

糖尿とは、 すい臓でインスリンが何らかの原因で作りだされなくなったりインスリンの作用が不足することにより、血糖が正常に保てなくなって血糖が高くなってしまう病気です。

糖尿病には大きく分けて次の2つのタイプがあり1型と2型があります。糖尿病の9割が2型で、インスリン分泌不全か、分泌されていてもインスリンが作用しないことが原因となります。

生活習慣病である2型糖尿病の症状が安定した人と、一度安定した糖尿病の症状が再発した人を比較する研究により、糖尿病は「余剰となる脂肪が内臓にあふれ出して発生する」というメカニズムが原因であることが突き止められました。

https://www.cell.com/cell-metabolism/fulltext/S1550-4131(19)30662-X

https://www.ncl.ac.uk/press/articles/latest/2019/12/type2diabetesstudy/

https://www.genengnews.com/news/type-2-diabetes-triggered-by-overspill-of-fat-from-liver-into-pancreas/

この研究によると、カロリー制限で15キロ以上のダイエットをした糖尿患者で10人中9人の症状が寛解し、2年後に再び健康診断を行うと大半が糖尿病の再発をしていないという結果に。

そこで、糖尿病が寛解した人の血液検査をしたところ、トリグリセリド(肝臓で生成される中性脂肪の一種)の血中量が正常値であった。また、すい臓にも中性脂肪の蓄積は確認されておらず、すい臓のインスリン生成機能が十分活動していることが確認されたという。

いったん糖尿になってしまうと治らないイメージの病ですが、ダイエットによって改善するというのはほんとうのようです。食事制限と運動によって減量を行い、脂肪肝の状態から脱却する必要があります。

さて、糖尿が再発してしまった人の場合をみてみると、トリグリセリドの血中量が激増しており、すい臓にも脂肪が大量に蓄積されていたとのこと。このことから、まず脂肪は皮下に蓄えられ、限度を超えた脂肪は肝臓に蓄積され、さらにはすい臓にまであふれるように蓄積されていくことで体内に脂肪が充満していきます。やがて、すい臓でインスリンを生産しているすい臓β細胞が機能不全を起こし、2型糖尿病が引き起こされていくというメカニズムなのです。

イギリスのニューカッスル大学に勤めるロイ・テイラー教授はこの説を「ツインサイクル仮説」と呼んでいます。 テイラー教授はさらに、「ツインサイクル仮説によれば、2型糖尿病が『体内に過剰な脂肪が蓄積されている』という、ごくシンプルな状態であるとみなせます。言い換えれば、継続的な食事療法により脂肪を減量させることができれば、2型糖尿病は解消可能だということです」と述べて、今後はより効果的な糖尿病の予防や治療が可能になるとの見方を示しました。

引用

https://gigazine.net/news/20191225-overspill-fat-diabetes/