少ない勉強時間で成績アップ? – 記憶を定着させて効率的に学習する方法とは

いくら勉強しても頭のいいやつに追いつけない。そんな悩みなんていつの世代でもどこの国でもありふれたもの、そう感じる方々に朗報。

同じ労力と時間をかけるならば、誰もが「効率的に勉強したい」と思うもの。オーストラリアカトリック大学で教鞭を執りながら学習に関する心理学的研究を行っているアミナ ユセフ-シャララさんが、感覚記憶作業記憶(ワーキングメモリ)長期記憶という3種の記憶メカニズムを活用して、「効率的に学習する方法」を解説しています。

https://theconversation.com/studying-for-exams-heres-how-to-make-your-memory-work-for-you-124586

では3種の記憶メカニズムについて。

◆1:同じ内容を複数の方法で学習する
物事を記憶する際、「感覚記憶」が最初に活性化されます。感覚記憶は感覚器官によって保持される記憶であるため、感覚記憶を活性化するためには各種感覚器官を刺激すると効率的な記憶が可能とのこと。例えば、教科書を開いて文字を読むだけではなく、ポッドキャストなどで聴覚を刺激したり、図解解説を見て視覚を刺激すると記憶が強化されるそうです。


アミナさんによると、新たな記憶は、自分の持っている知識と結びつくことで理解が促進されます。そのため、全く知らないことを始めるときは、友人や家族に知識を教えてもらうと学習が効率化されるとのこと。また、理解がはかどらない場合は、集中力が下がっている可能性があるため、アミナさんは休憩をとって「どれだけ集中できているか」を意識的に考えてみることを勧めています。

本を読んで学習する作業はほとんど活字を読む視覚認識によるもの。文字だけでなく図解を見たり、本以外のメディアで学習するすることで記憶が強化される。さらに人に聞く作業も視覚以外の感覚器官を使うことになって学習効率が上がるという。

◆2:簡単なことをマスターしてから難しいことを学習する
感覚記憶の中で、注意を向けられた情報は「作業記憶(ワーキングメモリ)」として記憶されます。作業記憶は、一時的に記憶された情報を保持・処理する工程。作業記憶の問題点は、一度に限られた量の情報しか保持できないという点です。

しかし、作業記憶は効率化することが可能です。その方法とは、「内容をマスターする」ということ。例えばアルファベットを学習するとき、最初はアルファベットの各26文字が別々の記憶として認識されてしまいます。しかし、アルファベットを習得していくにつれて、アルファベットの連なりが1つの単語として認識されるようになるとのこと。このプロセスは自動化と呼ばれるそうで、自動化を行うことで作業記憶の負荷を軽減すると、難しい問題に取り組めるようになるとのこと。

これは一般的にも知られている事だと思いますが勉強のやり方ですよね。基礎がわからずして応用は解けないということ。具体的には覚えたことをまとめたりして記憶を整理する作業を怠ってはいけないようです。

◆3:学習した内容を確認する
アミナさんによると、自分が「しっかり学んだ」と思った内容でも、他人にうまく説明できないということはよくあるとのこと。長期記憶はあくまで内容を「記憶する」だけのもので、理解とは別物。他人にうまく説明できない場合は記憶できていても正しく理解できていないため、自分の記憶を見直す必要があるわけです。

アミナさんは理解を深めるために、「知っている内容と結びつける」ことを勧めています。古い情報に新しい情報を関連付けて覚えると、理解が促進されるとのことです。

学習したことを使えるようになるためにはさらに深い理解が必要ということで、そのためには古い知識と新しい知識を関連付ける作業が学力向上の鍵だという。学習したことを他人にうまく説明しようとするとなかなか難しかったりします。ただ単体の記憶として覚えるだけでは通用しないということなのでしょう。

https://gigazine.net/news/20191019-how-to-make-your-memory-work/

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